手を鍛えると聞くと、多くの方は握力トレーニングを思い浮かべるのではないでしょうか。
もちろん握力は大切ですが、神経科学の視点で考えると、それだけでは少しもったいないかもしれません。
私たちは毎日、スマートフォンを持ったり、パソコンを操作したり、荷物を持ったりと、指を曲げて「握る」動きを何度も繰り返しています。
一方で、指を大きく開いたり、一本一本を細かくコントロールしたりする機会は意外と少ないものです。
今回の動画では、そんな普段あまり使われていない筋肉を刺激する3つのトレーニングをご紹介しています。
ぜひ動画を見ながら一緒に行ってみてください。
このトレーニングがおすすめの方
・手や指が疲れやすい
・細かい作業をすることが多い
・パソコンやスマートフォンを長時間使う
・握力だけではなく手全体を鍛えたい
・スポーツのパフォーマンスを高めたい
・手先をもっと器用に使えるようになりたい
手のトレーニングで大切なのは筋肉だけではありません
今回ご紹介しているトレーニングは、筋肉を鍛えることだけが目的ではありません。
私が学んでいるFNTでは、まず感覚神経を通して脳へ正確な情報を送り、ボディマップ(身体地図)を更新することを大切にしています。
ボディマップとは、脳の中にある「自分の体の設計図」のようなものです。
この地図が曖昧になると、
・力が入りにくい
・細かい動きが苦手になる
・必要以上に力んでしまう
といったことが起こりやすくなります。
今回のトレーニングでは、手や指へさまざまな刺激を入れることで、
「今、手はどこにあるのか」
「指はどのくらい開いているのか」
「どの筋肉を使っているのか」
という情報を感覚神経から脳へ送っています。
そして、その情報をもとに、例えば左手であれば右の大脳新皮質が左手を動かす命令を出し、小脳がその動きを滑らかで正確になるように調整しています。
つまり、このトレーニングは筋力だけではなく、脳が手をより正確にコントロールするための学習でもあるのです。
普段使わない筋肉を刺激することが大切
日常生活では、握る筋肉ばかり使うことが多くなります。
そのため、指を開く筋肉や手の甲の筋肉、小さな手の筋肉は使われる機会が少なくなりがちです。
今回ご紹介した3つのトレーニングでは、そうした普段使われにくい筋肉にも刺激を入れていきます。
筋肉だけではなく感覚受容器にも刺激が入り、新しい感覚入力が脳へ届けられることで、体をよりコントロールしやすくなる可能性があります。
無理をせず続けることがポイント
このトレーニングは、力いっぱい行う必要はありません。
大切なのは、手や指がどのように動いているかを感じながら丁寧に行うことです。
左右差を感じたり、「この指は動かしにくいな」と気付けることも大切な情報になります。
もし痛みが出る場合は無理をせず、中止してください。
まとめ
手は、脳の中でも非常に広い範囲を使ってコントロールされている大切な部位です。
そのため、手のトレーニングは筋力アップだけではなく、脳へ新しい感覚入力を届けることにもつながります。
普段使われていない筋肉を刺激することで、手だけではなく体全体の動きを見直すきっかけにもなるかもしれません。
ぜひ動画を見ながら、ご自身のペースで続けてみてください。
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