物を落としやすい・握りにくい方へ|握力だけでは説明できない手の使いづらさとは?

最近こんなことはありませんか?

・ペットボトルのフタが開けづらい

・スマホを落としそうになる

・コップをよく落とす

・買い物袋を長く持てない

・包丁やフライパンが重く感じる

・字を書くと疲れる

・細かい作業がやりづらい

・握力が落ちた気がする

このような症状があると、多くの方は

「筋力が落ちたのかな」

「年齢のせいかな」

と考えます。

もちろん筋力低下が原因になることもあります。

しかし実際には、握るという動作は単純な筋力だけで決まるものではありません。

福岡天神で整体をしていると、

「握力検査は問題ないと言われた」

「病院では異常なしだった」

「力は入るけど使いづらい」

という相談を受けることがあります。

今回は神経学やモーターコントロールの視点から、握力や手の使いづらさについて解説していきます。

目次

握力は筋肉だけで決まるわけではありません

握力というと、

前腕の筋肉を鍛える

握力グリップを握る

というイメージを持つ方が多いと思います。

確かに筋肉は重要です。

しかし実際には、

神経

感覚

関節

筋肉

これらすべてが協力して初めて「握る」という動作が成立します。

例えばコップを持つ時。

脳は瞬時に、

どれくらいの重さなのか

どれくらいの力が必要なのか

滑りやすい素材なのか

落とさないためにはどれくらい握れば良いのか

を計算しています。

私たちは無意識に行っていますが、実は非常に高度な作業です。

つまり握力とは、

単純な筋力ではなく、

「適切な力を適切なタイミングで発揮する能力」

とも言えるのです。

物を落としやすい方に多い特徴

「最近、物をよく落とすようになった気がする」

そんな経験はありませんか?

ペットボトルのフタを開ける時に力が入りにくい。

スマホを持っていてヒヤッとすることが増えた。

買い物袋を持っていると途中で持ち替えたくなる。

字を書いているとすぐ疲れる。

ボタンを留めたり、細かな作業が以前よりやりにくくなった。

このような変化が出てくると、多くの方は

「握力が落ちたのかな」

「年齢のせいかな」

と考えます。

もちろん筋力の低下が関係することもあります。

しかし実際の臨床では、それだけでは説明できないケースも少なくありません。

実際に手の不調で来院される方の中には、

握力検査では大きな問題がない。

腕の筋力もしっかりある。

重い荷物も持てる。

それなのに、

なぜか物を落としてしまう。

細かい作業になると急に不器用になる。

力加減がうまくできない。

そんな方がいらっしゃいます。

これは単純な筋力不足というよりも、

「力の出し方」

「身体のコントロール」

の問題が関係している可能性があります。

私はこうした状態を考える時に、モーターコントロールという視点を大切にしています。

モーターコントロールとは、自分の身体を思った通りに動かす能力のことです。

例えば、卵を握りつぶさないように持つ。

紙コップを落とさないように持つ。

ペンを滑らかに動かして文字を書く。

私たちは普段当たり前のように行っていますが、実は非常に繊細な力加減の調整をしています。

筋力があるだけでは、この調整はできません。

必要な筋肉に、

必要なタイミングで、

必要な量の力を出す。

その能力があって初めて、手はスムーズに使えるようになります。

車で例えるなら、エンジンの馬力だけでは快適に運転できないのと同じです。

ハンドル操作。

アクセルの踏み加減。

ブレーキの調整。

それらが協調して初めてスムーズに走れます。

身体も同じです。

筋力というエンジンは十分にあっても、コントロール機能が低下すると、物を落としやすくなったり、細かな作業が苦手になったりすることがあるのです。

神経学的に考えるとさらに面白い

ここからが非常に重要です。

私は普段から、

「握力は筋肉だけの問題ではないことがあります」

とお伝えしています。

なぜなら身体を動かしているのは筋肉ですが、その筋肉に命令を出しているのは脳だからです。

例えば、

コップを持つ。

ペンで字を書く。

ボタンを留める。

スマホを操作する。

こうした何気ない動作も、実は脳が非常に高度な計算を行っています。

脳は常に、

今どこに手があるのか

どれくらい指が曲がっているのか

どれくらい力を入れているのか

どの方向へ動いているのか

その動きは安全なのか

という情報を確認し続けています。

そして、その情報をもとに次の動きを決定しています。

手を動かしているのは運動野だけではありません

一般的には、

「脳が筋肉へ命令を出して動く」

と思われています。

もちろん間違いではありません。

しかし実際には、

大脳皮質

小脳

基底核

脳幹

脊髄

末梢神経

が連携しながら動きを作っています。

例えば大脳皮質は、

「何をするか」

を決めています。

コップを持つ。

ペンを握る。

ドアノブを回す。

そうした動作の計画を立てています。

一方で小脳は、

その動きが正確に行われているかを監視しています。

小脳は身体の誤差修正装置

小脳はよく、

「運動の先生」

に例えられます。

例えばコップを持つ時。

強く握りすぎれば疲れます。

弱すぎれば落としてしまいます。

脳は実際の動きを確認しながら、

少し強すぎる

少し弱い

という誤差を修正しています。

この微調整を担当しているのが小脳です。

特に小脳外側部は、手や指などの繊細な運動の学習や調整に深く関与していることが知られています。

箸を使う。

ペンで字を書く。

ボタンを留める。

美容師さんがハサミを使う。

ネイリストさんが細かい作業をする。

こうした細かな手の操作には、小脳の働きが欠かせません。

感覚入力がなければ脳は正しく動けません

ここで重要なのが感覚です。

脳は勝手に動きを作っているわけではありません。

身体から送られてくる情報を利用しています。

例えば、

皮膚からの触覚

筋肉からの情報

関節の位置情報

神経からの感覚情報

こうした情報が脳へ送られることで、

「今の身体の状態」

を把握しています。

この情報が曖昧になると、

脳は安全のために余計な緊張を作ります。

すると、

力加減が苦手になる

疲れやすくなる

動きがぎこちなくなる

物を落としやすくなる

ということが起こります。

固有受容覚という大切な感覚

この位置情報を伝えている感覚を固有受容覚と呼びます。

例えば目を閉じていても、

指が曲がっているのか

伸びているのか

ある程度分かります。

これは固有受容覚のおかげです。

この感覚は、

筋肉

関節

などのセンサーから脳へ送られています。

私は施術の中で、

「脳へ良い地図を作る」

というイメージで説明することがあります。

地図が正確になれば、脳は身体をより正確に動かせるようになります。

アイソメトリック運動という考え方

私がよくお伝えするセルフケアの一つに、アイソメトリック運動があります。

アイソメトリックとは、

関節を大きく動かさずに力を発揮する運動です。

例えば、

指先を伸ばしたまま

指の付け根だけ曲げる

MP関節屈曲位で力を入れる

という運動です。

この運動には、

関節への負担が比較的少ない

痛みがある方でも行いやすい

感覚入力を増やしやすい

という特徴があります。

筋肉のセンサーである筋紡錘。

腱のセンサーである腱器官。

関節受容器。

皮膚のセンサー。

こうした情報が脳へ送られることで、

「この位置でも安全に力を出せる」

という学習が進みます。

一度変わっても、それで終わりではありません

施術やドリルを行うと、その場で変化が出ることがあります。

握りやすくなった。

手が軽くなった。

指が動かしやすくなった。

痛みや違和感が減った。

このような変化は決して珍しいことではありません。

しかし、本当に大切なのはここからです。

なぜなら、脳は長年積み重ねてきた身体の使い方を「安全なパターン」として記憶しているからです。

例えば10年、20年、30年と同じ身体の使い方を続けてきたとします。

その場合、たとえ施術で良い変化が出ても、脳は

「今までの使い方の方が慣れている」

「今までのパターンの方が安全だ」

と判断して、元の状態へ戻ろうとすることがあります。

これは悪いことではありません。

脳にとっては正常な働きです。

だからこそ私は、一回の施術で終わりではなく、その後の運動指導やセルフケア指導が重要だと考えています。

身体を変えるためには、脳に新しい情報を繰り返し教えていく必要があります。

神経科学には「神経可塑性」という考え方があります。

簡単に言えば、

使う回路は強くなる。

使わない回路は弱くなる。

という法則です。

つまり、良い動きを一度経験するだけではなく、その動きを繰り返し脳へ学習させていく必要があるのです。

そのため私は、施術だけでなく、その方の状態に合わせたドリルやセルフケアをお伝えしています。

最初はシンプルな内容から始まります。

しかし身体が変化していくにつれて、必要な刺激も変わっていきます。

最初は手だけの問題だと思っていたものが、

肩や肩甲骨の動き。

胸郭の硬さ。

呼吸の浅さ。

首の動き。

バランス機能。

眼球運動。

こうした要素と関係していることも少なくありません。

だから私は継続的に身体の状態を確認しながら、その時期に必要なドリルをお伝えしています。

言い換えれば、

身体が変わるたびに、次の課題が見えてくるのです。

そして最終的には、その方専用のセルフケアやドリルが出来上がっていきます。

私は施術者として身体を変えるお手伝いはできます。

しかし、本当に身体を変える主役はご本人です。

受け身で施術を受けるだけではなく、

自分の身体を知る。

自分で動く。

自分で変化を感じる。

この過程がとても大切だと考えています。

私は神経科学や機能神経学の考え方が、もっと一般的になってほしいと思っています。

なぜなら、全身の筋肉の緊張をコントロールしているのは脳だからです。

痛みを感じているのも脳です。

不安やストレスによって痛みの感じ方が変わることもあります。

逆に安心感や成功体験によって身体が変化することもあります。

つまり、痛みや不調を考える時に、

痛い場所だけを見る。

硬い筋肉だけを見る。

という考え方だけでは説明できないことがたくさんあるのです。

もちろん筋肉や関節も大切です。

しかし私は、それに加えて脳や神経の働きも考える必要があると思っています。

だからこそ、

揉みほぐすだけ。

伸ばすだけ。

矯正するだけ。

ではなく、

脳が身体をどう認識しているのか。

身体をどうコントロールしているのか。

という部分まで一緒に見ていきたいと考えています。

身体は年齢で決まるわけではありません。

脳は何歳になっても学習します。

だからこそ焦らず、一歩ずつ。

ご自身の身体と向き合いながら、新しい身体の使い方を育てていきましょう。

## まとめ

物を落としやすい。

握りにくい。

ペットボトルのフタが開けづらい。

字を書くと疲れる。

細かい作業がやりにくい。

こうした手の使いづらさは、単純な筋力不足だけでは説明できないことがあります。

実際には、

筋肉

関節

神経

感覚

そして脳によるコントロール

が複雑に関係しています。

私は普段から、

「身体は脳がコントロールしている」

とお伝えしています。

全身の筋肉の緊張を調整しているのも脳です。

痛みや違和感を解釈しているのも脳です。

不安やストレスによって痛みが強く感じられることがあるのも、脳の働きによるものです。

だからこそ私は、

痛い場所だけを見る。

硬い筋肉だけを見る。

という考え方だけでは十分ではないと思っています。

もちろん筋肉や関節も大切です。

しかしそれと同じくらい、

身体をどう認識しているのか。

身体をどうコントロールしているのか。

という脳や神経の働きも大切だと考えています。

そのため当院では、

筋肉をほぐすことだけを目的にするのではなく、

感覚入力

モーターコントロール

神経学

身体の使い方

まで含めて身体を見ていきます。

そして最終的な目標は、

施術を受け続けることではありません。

ご自身で身体を理解し、

ご自身で身体をコントロールし、

ご自身で良い状態を維持できるようになることです。

身体は何歳からでも変わる可能性があります。

脳は何歳になっても学習します。

もし今、

「年齢だから仕方ない」

「もう治らないかもしれない」

と思っているのであれば、まだ諦める必要はありません。

焦らず一歩ずつ。

ご自身の身体と向き合いながら、新しい身体の使い方を一緒に作っていきましょう。

今お悩みの方へ

私は、

物を落としやすい

握りにくい

手がこわばる

ばね指

字が書きづらい

細かな作業が苦手

といったお悩みに対して、神経学やモーターコントロールの視点から評価を行っています。

「筋力の問題だと思っていた」

「年齢のせいだと思っていた」

そんな方が、新しい身体の使い方を見つけるきっかけになることも少なくありません。

手のお悩みを抱えている方は、お気軽にご相談ください。

福岡天神までお越しいただけたら私があなたの身体の状態を確認しながら、その時期に必要な施術やドリルをご提案させていただきます。

 

話を聞いてみたい 無料相談したい方は公式LINEに登録後にメッセージをお送りください。
▶︎公式LINEはこちらをクリック

今すぐ空き状況を確認する
▶︎ホットペッパービュティーはこちら
田口指名で「たぐち整体クーポン」をご利用ください

福岡市中央区天神2丁目3−10 天神パインクレスト305
たぐち整体 福岡天神 田口一博

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次