股関節の硬さが取れない!応用神経科学で考える「股関節の硬さ」の正体

股関節が硬い。

  • 開脚が苦手。
  • しゃがみにくい。
  • 歩くと腰が疲れる。
  • 股関節の前側が詰まる。
  • 特に股関節を内側へ回そうとしたときに、詰まり感や痛みを感じる。

このようなお悩みを持つ方は少なくありません。長年に渡り整体をしていると、股関節の動きに悩まれている方からご相談をいただくことがあります。

一般的にはそのような場合、多くの方はまずストレッチを行います。もちろんストレッチは大切です。

しかし、「その場では柔らかくなるけど翌日には戻る」という経験をしたことはないでしょうか。実は股関節の硬さは筋肉だけで説明できないことがあります。

今回は私がリール動画で紹介した「90/90ポジション」を例に、FNT(応用神経科学)の視点から股関節の硬さについて解説していきます。

※強い痛みや夜間痛、外傷後の症状がある場合は、まず医療機関での診察を。

90/90ポジションとは?

今回ご紹介している姿勢を「90/90ポジション」と呼びます。

前側の股関節と膝が90度。後ろ側の股関節と膝も90度。両脚が90度ずつ曲がった状態です。

海外では 90/90 Hip Switch や Shin Box などと呼ばれています。一見すると股関節のストレッチのように見えます。

しかし実際には、股関節の内旋と外旋を大きく使う運動です。そして私は、このポジションの本当の価値は柔軟性だけではなく、脳へ感覚情報を送ることにあると考えています。

股関節の内旋が失われるとどうなるのか?

股関節には様々な動きがあります。その中でも現代人が失いやすいのが

内旋です。

内旋とは、太ももが内側へ回る動きです。

  • 歩行
  • 方向転換
  • しゃがむ動作
  • 階段昇降
  • ランニング
  • スポーツ動作

などに深く関わっています。実際に股関節の内旋方向で

  • 詰まり感
  • 動かしにくさ
  • 違和感
  • 痛み

を訴える方は非常に多くいらっしゃいます。すると身体は代償動作を始めます。

  • 腰が過剰に動く
  • 骨盤が傾く
  • 膝に負担がかかる
  • 足部が潰れる

結果として、腰痛や膝痛、姿勢の崩れなどにつながることもあります。

なぜ股関節は硬くなるのか?

一般的には「筋肉が硬いから」と言われます。もちろんそれも一つの要因です。しかし神経学では別の見方をします。

脳は常に「この動きは安全か?」を監視しています。安全だと判断すれば動きを許可します。危険だと判断すれば動きを制限します。これは身体を守るための正常な反応です。

つまり、股関節そのものが硬いのではなく、脳が股関節を守っている可能性もあるのです。

特に長時間のデスクワークや運動不足によって、脳が股関節を十分に使わなくなると、動きの地図(モーターマップ)が曖昧になります。すると脳は、

「よく分からない動きだから制限しておこう」という反応を起こすことがあります。

90/90ポジションで脳は何を学習しているのか?

90/90ポジションでは、股関節の内旋と外旋を交互に行います。ここで重要なのは、筋肉を伸ばしていることではありません。

股関節から脳へ大量の感覚入力を送っていることです。股関節の周囲には、関節受容器・筋紡錘・ゴルジ腱器官など様々なセンサーがあります。

これらは常に「今どこにいるか」「どれくらい動いているか」という情報を脳へ送っています。

脳はその情報を使って身体をコントロールしています。つまり90/90ポジションは、股関節の柔軟性トレーニングというより、股関節の位置情報を脳へ教え直す作業とも考えられるのです。

呼吸を組み合わせる意味

動画では呼吸を組み合わせたバリエーションも紹介しています。呼吸は単なる酸素の出し入れではありません。

  • 横隔膜
  • 胸郭
  • 脊柱
  • 骨盤
  • 股関節

はすべて連動しています。息を吐くことで、身体は力を抜きやすくなります。また呼吸は自律神経とも深く関わっています。呼吸が浅くなると、身体は防御的になりやすくなります。

逆に呼吸が整うと、脳は安全性を感じやすくなります。その結果、股関節の動きがよくなることがあります。

股関節だけを見ていても改善しないことがある

ここはFNTの特徴的な考え方です。股関節だけを見ていても、改善しない場合があります。なぜなら身体は全てつながっているからです。

例えば

  • 視覚
  • 前庭覚
  • 呼吸
  • 足部
  • 股関節

これらは互いに影響し合っています。目の情報が不安定であれば、身体は防御的になります。前庭系が過敏であれば、バランスを守るために筋緊張が高くなります。

その結果、股関節が硬くなることもあります。だからこそ私は、股関節だけではなく全身の感覚入力を重視しています。

柔軟性よりも大切なこと

柔軟性は大切です。しかし柔らかいだけでは十分ではありません。本当に必要なのは、その可動域を使いこなせることです。これをモーターコントロールと呼びます。

床で動ける。

座って動ける。

立って動ける。

歩ける。

スポーツで使える。

この流れが重要です。そのため動画の後半では、立ち上がり動作や全身運動へ発展させています。これは股関節を柔らかくするためではなく、脳がその動きを使いこなせるようにするためです。

私が考える股関節へのアプローチ

私は股関節の問題を考える時、単純に筋肉だけを見ることはありません。

  • 視覚
  • 前庭覚
  • 呼吸
  • 足部
  • 姿勢
  • 股関節

などを総合的に考えます。FNTでは「良い動きは良い感覚入力から始まる」という考え方があります。無理に伸ばすことよりも、脳が安心して動ける状態を作ること。

それが結果として、
自然で効率的な身体の動きにつながると考えています。

まとめ

股関節の硬さは筋肉だけの問題とは限りません。

脳が安全性を感じられないことで、

動きを制限している可能性もあります。

90/90ポジションは、

単なるストレッチではなく、

股関節からの感覚入力を増やし、

運動制御を改善するためのトレーニングとしても活用できます。

股関節の詰まり感や可動域制限、

腰痛や姿勢の問題でお悩みの方は、

筋肉だけでなく神経学的な視点から身体を見直してみるのも一つの方法かもしれません。

※強い痛みや夜間痛、外傷後の症状がある場合は、まず医療機関での診察を。

股関節の動きでお悩みの方へ

私は筋肉や骨格だけでなく、

視覚・前庭感覚・呼吸・姿勢・運動制御など、

神経機能の視点から身体の状態を評価しています。

・股関節が硬い

・股関節が詰まる感じがする

・ストレッチをしても変わらない

・腰痛を繰り返している

・姿勢や身体の使い方を改善したい

・神経学やFNTに興味がある

そんな方はお気軽にご相談ください。

福岡天神で、身体を「筋肉だけ」ではなく「脳と神経」から考える整体を行っています。

まずはお気軽にご連絡ください。

 

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